めっちゃ蚊に刺された
『蚊に刺された』とは、うまい言葉ですよね。
蚊が我々の皮膚にとまってやっていることというのは、
血を吸う。
そして、その変わりに唾液なのかなんなのか、我々がかゆくなる物質を仕込んでいく。
そんなことしなくてもタダで吸っていってくれればいいのに。
わざわざ置き土産をしていくわけです。
つまり、これを受身形に置き換えるならば、
『蚊に吸われた』『蚊に土産をもらった』『蚊にかゆくさせられた』ということ。
そういう複雑なことを全部包括して
単に『蚊に刺された』と、こう言うだけで何が起こったのか、そして被害状況の想像がつくところまですべてわかってしまうのだから、
『蚊に刺された』とは、本当にうまい言葉だと思うんです。
そう、
一昨日くらいにここで書いたことですが、なにか夏の音を残したいっていうんで
近所の林に行って、虫たちの泣き声を録音してきたわけです。
そしたら、立ち止まって録っているうちに蚊にいろんなところを刺された。
今これを書きながら、録って来た音を聴いていますが
音っていうのはやっぱりすごいもので
あの林の中を歩いているような気分に、いまちゃんと引き戻されてる。
しかも、歩いている時は、転ばないように足元を見たり、蚊やカラスが来ないかと周りを見たりで
いろんなことに少しずつ気が散ってる。
録って来た音だけ聴いてると、ものすごく音が鮮やか
こんな音の中に囲まれていたのに、その時にはそのことに意識が行かないようになってる。
そういう不思議さと、もったいなさを、なにか取り戻せるようで
フィールドレコーディング、オススメですよ。
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