DAY 27 – 学生時代のよう

アイルランドに来て以来、初のスターバックス。
味の好みは国民性なのか、それとも久しく飲んでいなかったためか、
アイルランドのコーヒーはなんだか薄く感じる。
最近知ったことだが、アイスコーヒーという文化は日本が発祥だとか。
コーヒーに氷を入れると香りを楽しめないっていうのが、それをしなかった側の文化の考え方らしい。
「缶コーヒーだけど香り豊か」みたいな売り文句はそういうところからきているようで。
そして、自販機があんなにも置いてある国もまた珍しいんだとか。
アイルランドでは自販機も1,2台見たきりで、コンビニやスーパーにはペットボトル入りのアイスコーヒーなどは置いていない。
日本にいたころは毎日2本は自販機からアイスコーヒーを買っていたので、このギャップは2ミリ悩ましい。
が、無駄遣いが減ったのでそれもまた良し。
通りかかったスターバックス、ストリートに面したガラス越しの席で、大学生らしき若者がノートとテキストを広げている。
日本と同じだ。
自分もそうさせてもらおう。
ダブリンでストリートライブをするための許可申請書と、それにまつわる規約を印刷して、難しい英語で書かれた規約書を少しずつ解読する。
知らない単語を調べては、ペンで日本語訳を書き込む。
大事な情報には印をつけて、わかったことはノートに書き写していく。
学生時代を思い出してなにやら楽しい。
勉強は大人になってからの方が楽しい。
これだよなと思う。
もっと英語の文献に触れて、どんどん書き込んで、読む数を増やしていく。
そうすれば、少しは英語力が伸びていくだろう。
突破口もまたここにあるのだろう。
一通り規約を理解して、申請書を書き終える頃には18時を回っていた。
市街地へとでかけて、この時間まで外にいたのは初めてのこと。
おどろくことに、ほとんどのお店は閉まっていて。
トイレを使いたくて入ったいつものショッピングモールも、そこにある飲食店も、軒並みクローズ。
日曜日だからなのか、それともこのくらいの時間が当たり前なのか。
また平日にフラフラして、夜にはライブバーで遊んで帰る。
そういう楽しみ方をするには、まず仕事を見つけることから。
いつになることやら。