DAY 28 – 脱無職

職を見つけた。
昼前に今週分の食材を買いにスーパーへ。
あらかた買い物かごに詰めて、精肉コーナーで今週の肉を選ぶ。
およそ一週間で食べきれて、できるだけ安く、消費期限が近くない肉を探す。
いつもなら3.6ユーロ四枚入りの豚テキ肉を買うのだが、今日は6ユーロ6枚入りの牛肉が気になった。
どちらにしようか迷っている時に電話が鳴った。
アイルランドの電話番号からかかってくると途端に緊張する。
英語が得意ではないので、電話ではなにを言っているのか聞き取れずに苦労するからだ。
出てみれば、先日履歴書を渡したお店からで、今週の木曜日から働きに来なさいとのこと。
仕事が決まった。
めでたいので今日は牛肉に決めた。
なにやら黒い靴が必要と電話口で言われた気がしたのだが、詳細が聞き取れないまま終了。
近くに行く用事があったのでついでにお店に顔を出して再度説明を求めれば、床が滑るのでラバーのついてるスニーカーなんか買うといいよとのこと。
帰り際にはジュースまでご馳走になり、なんだか異様に歓迎されているのが不思議。
スニーカーが必要になったため、幾つか靴屋を回ったがどこもお高い。
だいたい名前を知っているメーカーの靴は150ユーロ前後。
そんな中で、安売り札のついてる55ユーロの靴を発見。
もう少し安いものもあったが、サイズが合わなくて撃沈。
安売りと言っても、これだって日本円にすれば8800円。
やはり高い。
痛い出費だが、仕事が見つかったので安心感がある。
やっと安心して暮らせそうだ。