Highway
“止まってたまるか”
見せたい景色は、加速する感覚、通り過ぎていく照明灯の光。
この曲は、夜の高速道路を疾走するイメージ。
『非奏-mixture slam-』で得たスラム奏法の感覚を、より速く、激しく展開することで生まれました。
アコースティックギターでありながら、目指したのはロック。ギター一本でどこまで激しくなれるかチャレンジする気持ちもありました。
冒頭、主人公は通り過ぎる車たちを眺めているだけ。
自分の手でエンジンをかけたら、そこから疾走の別世界へと踏み出します。
想像してほしいのは、暴れ馬のようなスポーツカー。唸るエンジン、重たいハンドル、利きすぎるアクセルとブレーキに振り回される。
曲の終りには手懐けて、いっとき最高の走りを楽しみます。
このストーリーがどんな結末を迎えるかは、曲を聴きながら想像してください。
スピードとスリルに身を投げだして、すべてが研ぎ澄まされる感覚を。
体が重力を振りほどく瞬間、恐怖も迷いも、加速の中へと消え失せる。
その一瞬には、生きていることを実感できる。